去勢手術、不妊手術は「必ずしなければいけない」というわけではありません。
目的とデメリットをよく考えて、ご家族でよく話し合って決めていただくようにしています。
→ 犬の不妊手術
→ 犬の去勢手術
→ 猫の不妊手術
→ 猫の去勢手術
犬の不妊手術
・妊娠しないようにすること
・発情(生理)が来ないようにすること
・病気の予防(子宮蓄膿症や卵巣・子宮の腫瘍、乳腺腫瘍※など)
※乳腺腫瘍は、若いうちに手術をすることで発生率が非常に低くなります。
・太りやすくなる傾向がある
・全身麻酔をかける必要がある
・術後の管理が必要(なめさせない、汚さない)
・ごくまれに尿失禁を起こすようになることがある
・費用がかかる当院では、2回目の発情(生理)が来る前までには不妊手術を実施するかどうか、決めていただくようにお話しています。
1回お産をさせてあげたいという方もいらっしゃいますが、特に小型犬では難産が多く、大きなリスクを伴います。
また、近年では人気犬種での遺伝性・先天性の病気も多く、気軽な気持ちで交配させることはお勧めいたしません。
前日~食事を制限します(夜8時以降絶食)
当日~お水を制限します(朝7時以降絶水)
午前中に来院、お預かりします
術前の身体検査・血液検査を実施します
お昼に手術を実施します
手術時間は40分程度です
術後の麻酔からの回復を確認し、1泊入院
翌日~術後に問題がないことを確認し、退院
ご自宅にて~抗生物質の投与、数日は安静・様子観察
10~14日後~抜糸(予約・麻酔などは必要ありません)
犬の去勢手術
去勢手術の目的
・望まれない妊娠を防ぐ
・性ホルモンに関連する行動の抑制
(縄張り争い・マウンティング・一部の攻撃行動・マーキングなど)
・病気の予防(精巣・前立腺の病気、肛門周囲腺腫、会陰ヘルニアなど)
去勢手術のデメリット
・子供を産ませられなくなる
・太りやすくなる傾向がある
・麻酔をかける必要がある
・術後の管理が必要(なめさせない、汚さない)
・費用がかかる
・希に縫合糸に対する反応を起こすことがある(ミニチュアダックスなど)
雄犬の去勢を実施する時期としては、6~8か月齢くらいが適しています。
この時期に実施することで、問題行動の発生が少なくなるといわれています。
前日~食事を制限します(夜8時以降絶食)
当日~お水を制限します(朝7時以降絶水)
午前中に来院、お預かりします
術前の身体検査・血液検査を実施します
お昼に手術を実施します
手術時間は20分程度です
術後の麻酔からの回復を確認し、夕方6時頃退院
ご自宅にて~抗生物質の投与、数日は安静・様子観察
10~14日後~抜糸(予約・麻酔などは必要ありません)
猫の不妊手術
不妊手術の目的
・妊娠しないようにすること
・発情が来ないようにすること
・病気の予防(子宮蓄膿症や卵巣・子宮の腫瘍、乳腺腫瘍※など)
※乳腺腫瘍は若いうちに手術をしないと予防になりません
不妊手術のデメリット
・子供を産ませられなくなる
・太りやすくなる傾向がある
・麻酔をかける必要がある
・術後の管理が必要(なめさせない、汚さない)
・費用がかかる
猫の場合、発情が来てしまうとなかなか収まらず、猫自身もストレスで痩せたり、マーキング行動をすることがありますので、
発情が来る前に手術をすることをお勧めいたします(だいたい6カ月頃)。
前日~食事を制限します(夜8時以降絶食)
当日~お水を制限します(朝7時以降絶水)
午前中に来院、お預かりします
術前の身体検査・血液検査を実施します
お昼に手術を実施します
手術時間は40分程度です
術後の麻酔からの回復を確認し、夕方6時頃退院
ご自宅にて~抗生物質の投与、数日は安静・様子観察
10~14日後~抜糸(予約・麻酔などは必要ありません)
さいたま市では飼い主のいない猫の不妊手術・去勢手術に助成金を交付しています。
飼い主のいない猫の不妊・去勢手術をご希望の方は事前にご相談ください。
助成金は予算の都合上年度末には終了する場合があります。
猫の去勢手術
去勢手術の目的
・望まれない妊娠を防ぐこと
・発情が来ないようにすること
(猫の場合は雌の発情に反応して雄が発情します)
・性ホルモンに関連する問題行動の抑制
(縄張り意識やスプレー行動、脱走癖、ケンカなど)
・病気の予防
(猫の精巣の病気は少ないが、ケンカや交尾で猫エイズなどの危険が増える)
去勢手術のデメリット
・子供を産ませられなくなる
・太りやすくなる傾向がある(筋肉も発達しない)
・麻酔をかける必要がある
・術後の管理が必要(なめさせない、汚さない)
・費用がかかる
現在、室内飼いの雄猫のほとんどが去勢手術を受けています。
発情が来る前に手術をすることをお勧めいたします(だいたい6~8カ月頃)。
前日~食事を制限します(夜8時以降絶食)
当日~お水を制限します(朝7時以降絶水)
術前の身体検査・血液検査を実施します
お昼に手術を実施します
手術時間は15分程度です
術後の麻酔からの回復を確認し、夕方6時頃に退院ご自宅にて~抗生物質の投与、数日は安静・様子観察
通常の去勢手術の場合、抜糸はありません。
正常では陰のうに降りてくるはずの睾丸が、お腹の中などにとどまってしまうことです。
停留睾丸には繁殖能力はありませんが、男性ホルモンを分泌します。そのため、スプレー行動などをするようになります。
停留睾丸を摘出する場合には開腹手術が必要になることも多く、不妊手術と同じような手順が必要になります。
猫の停留睾丸では、精巣が腫瘍化する可能性は低いといわれています。
(犬の停留睾丸では高確率に腫瘍が発生します)
飼い主のいない猫の不妊・去勢手術をご希望の方は事前にご相談ください。
助成金は予算の都合上年度末には終了することがあります。