ワクチン接種について

2014/04/30

  • ワクチン接種 なんのため?

犬猫の混合ワクチンと目的
混合ワクチンは、動物同士の伝染病を予防するためのワクチンです。
犬の場合、ジステンパーや伝染性肝炎、アデノウイルス感染症、パルボウイルス感染症、パラインフルエンザ、レプトスピラ、コロナウイルス感染症などを予防するために、5種混合や8種混合ワクチンを接種することが一般的です。
狂犬病予防接種は、万が一国内に狂犬病の侵入があった場合に蔓延を防止するために接種が義務付けられています。

猫の場合は、猫のいわゆる風邪(ヘルペスウイルス、カリシウイルス)と汎白血球減少症(パルボウイルス)の3種混合ワクチンが最も一般的で、白血病ウイルスやクラミジアが追加された4種や5種ワクチンなども選択できます。

予防接種の回数は
子犬・子猫…3か月過ぎまでに3~4週間隔で2~3回
成犬・成猫…1年に1回 (体質や生活スタイル、必要性に応じて変更する場合あり)

ワクチン接種の目的は、もちろんこれらの感染症予防ですが、実際にどの程度感染リスクがあるのでしょうか。
いずれの病気も犬同士、猫同士の感染がメインですので、一頭で飼育していて外出しない場合には感染のリスクはほとんどありません。
感染リスクは、他の動物との接触機会や接触する動物がどんな動物かによって変わります。
完全に室内のみ・・・一人でお散歩(市街地、舗装路)・・・ドッグランなど
生活環境によって感染リスクは変化します。

また、ペットホテル、トリミング、ドッグラン、動物病院などは
不特定多数の動物が出入りしますので感染の可能性を考えなければいけません。
通常こういった施設の利用には混合ワクチンの摂取が必要な場合が多いと思います。

「どんな場合でもワクチンを注射しておけばいい」というわけでもありません。
もっとも注意すべきは、ワクチン接種の副反応です。

ワクチンに対してアレルギー反応を起こす場合や
ワクチン接種後の発熱
猫の場合はワクチン接種部位肉腫といった腫瘍の発生リスクもあります。
場合によってはそのために命を落とすこともあるのです。
 
ワクチン副反応の症状(一般的なもの)
 犬:元気がない 食欲がない 顔が腫れる 注射部位が腫れる・赤い など
 猫:元気がない 食欲がない 注射部位にしこりができる など
 ぐったりしている場合や呼吸が苦しそうな場合には様子を見ずに、すぐに動物病院に相談してください。

また、ワクチンを打っていれば100%その感染症にかからないというわけでもありません。
個体の免疫状態や感染の条件によって感染・発症する場合もあります。

人間でも子宮頸がんのワクチンで副反応が疑われる症状が現れて問題となっています。
その他のワクチンでも副反応はまったくないということはありません。

大事なことは
「感染リスクと、感染した場合の重症度・致死率」
「他の個体への感染源となる可能性」
「副反応の可能性」
をよく考えてワクチン接種すべきかを決めることです。

ワクチンは悩みを解決してくれる便利ツールではありません。
感染症のリスクと、副反応のリスク
よくよく理解してから選択すべき問題なのです。

 

〒338-0835 さいたま市桜区道場2-1-1
048-859-7227