去勢手術・不妊手術について

2014/04/30

去勢手術、不妊手術は「必ずしなければいけない」というわけではありません。
目的とデメリットをよく考えて、ご家族でよく話し合って決めていただくようにしています。

犬の不妊手術
犬の去勢手術
猫の不妊手術
猫の去勢手術
 
  • 犬の不妊手術
不妊手術の目的
・妊娠しないようにすること
・発情(生理)が来ないようにすること
・病気の予防(子宮蓄膿症や卵巣・子宮の腫瘍、乳腺腫瘍※など)
 ※乳腺腫瘍は、若いうちに手術をすることで発生率が非常に低くなります。

不妊手術のデメリット

・子供を産ませられなくなる
・太りやすくなる傾向がある
・全身麻酔をかける必要がある
・術後の管理が必要(なめさせない、汚さない)
・ごくまれに尿失禁を起こすようになることがある
・費用がかかる

当院では、2回目の発情(生理)が来る前までには不妊手術を実施するかどうか、決めていただくようにお話しています。
1回お産をさせてあげたいという方もいらっしゃいますが、特に小型犬では難産が多く、大きなリスクを伴います。
また、近年では人気犬種での遺伝性・先天性の病気も多く、気軽な気持ちで交配させることはお勧めいたしません。

○手術の流れ
前日~食事を制限します(夜8時以降絶食)
当日~お水を制限します(朝7時以降絶水)
   午前中に来院、お預かりします
   術前の身体検査・血液検査を実施します
   お昼に手術を実施します
   手術時間は40分程度です
   術後の麻酔からの回復を確認し、1泊入院
翌日~術後に問題がないことを確認し、退院
ご自宅にて~抗生物質の投与、数日は安静・様子観察
10~14日後~抜糸(予約・麻酔などは必要ありません)

 犬の偽妊娠について
犬は、妊娠した場合2カ月程度で出産しますが、妊娠しなかった場合にも、体内では出産時と同じようにホルモンが働きます。そのため、乳腺が発達し、実際に母乳を分泌することもあります。また、おもちゃやぬいぐるみを子犬のかわりに抱え込んでしまうといった行動がみられます。
この時期には、食欲が低下したり、乳腺炎を起こしたりすることがあります。
偽妊娠は発情するたびに繰り返しますので、偽妊娠の兆候が激しい場合にも不妊手術をお勧めします。
特に乳腺炎では、後に乳腺腫瘍を発生するリスクが高まりますので、注意が必要です。
 
  • 犬の去勢手術
去勢手術の目的
・望まれない妊娠を防ぐ
・性ホルモンに関連する行動の抑制
 (縄張り争い・マウンティング・一部の攻撃行動・マーキングなど)
・病気の予防(精巣・前立腺の病気、肛門周囲腺腫、会陰ヘルニアなど)

去勢手術のデメリット
・子供を産ませられなくなる
・太りやすくなる傾向がある
・麻酔をかける必要がある
・術後の管理が必要(なめさせない、汚さない)
・費用がかかる
・希に縫合糸に対する反応を起こすことがある(ミニチュアダックスなど)

雄犬の去勢を実施する時期としては、6~8か月齢くらいが適しています。
この時期に実施することで、問題行動の発生が少なくなるといわれています。
 
○手術時の流れ
前日~食事を制限します(夜8時以降絶食)
当日~お水を制限します(朝7時以降絶水)
    午前中に来院、お預かりします
    術前の身体検査・血液検査を実施します
    お昼に手術を実施します
    手術時間は20分程度です
    術後の麻酔からの回復を確認し、夕方6時頃退院
ご自宅にて~抗生物質の投与、数日は安静・様子観察
10~14日後~抜糸(予約・麻酔などは必要ありません)
 
 停留睾丸(潜在精巣、陰睾ともいう)の場合…
(正常では陰のうに降りてくるはずの睾丸が、お腹の中や内股のそけい部などにとどまってしまうこと)
停留睾丸には繁殖能力はありませんが、男性ホルモンを分泌します。そのため、未去勢オスと同じ行動をするようになります。また、犬の停留睾丸では、中高齢で腫瘍の発生率が非常に高くなります。
睾丸の位置によって手術内容が変わりますのでご相談ください(手術内容によって、手術費用も変動します)。
 
  • 猫の不妊手術
不妊手術の目的
・妊娠しないようにすること
・発情が来ないようにすること
・病気の予防(子宮蓄膿症や卵巣・子宮の腫瘍、乳腺腫瘍※など)
 ※乳腺腫瘍は若いうちに手術をしないと予防になりません

不妊手術のデメリット
・子供を産ませられなくなる
・太りやすくなる傾向がある
・麻酔をかける必要がある
・術後の管理が必要(なめさせない、汚さない)
・費用がかかる

猫の場合、発情が来てしまうとなかなか収まらず、猫自身もストレスで痩せたり、マーキング行動をすることがありますので、
発情が来る前に手術をすることをお勧めいたします(だいたい6カ月頃)。
 
○手術の流れ
前日~食事を制限します(夜8時以降絶食)
当日~お水を制限します(朝7時以降絶水)
    午前中に来院、お預かりします
    術前の身体検査・血液検査を実施します
    お昼に手術を実施します
    手術時間は40分程度です
    術後の麻酔からの回復を確認し、1泊入院
翌日~術後に問題がないことを確認し、退院
ご自宅にて~抗生物質の投与、数日は安静・様子観察
10~14日後~抜糸(予約・麻酔などは必要ありません)

さいたま市では飼い主のいない猫の不妊手術・去勢手術に助成金を交付しています。
飼い主のいない猫の不妊・去勢手術をご希望の方は事前にご相談ください。
助成金は予算の都合上年度末には終了する場合があります。
 
  • 猫の去勢手術
去勢手術の目的
・望まれない妊娠を防ぐこと
・発情が来ないようにすること
 (猫の場合は雌の発情に反応して雄が発情します)
・性ホルモンに関連する問題行動の抑制
 (縄張り意識やスプレー行動、脱走癖、ケンカなど)
・病気の予防
 (猫の精巣の病気は少ないが、ケンカや交尾で猫エイズなどの危険が増える)

去勢手術のデメリット
・子供を産ませられなくなる
・太りやすくなる傾向がある(筋肉も発達しない)
・麻酔をかける必要がある
・術後の管理が必要(なめさせない、汚さない)
・費用がかかる

現在、室内飼いの雄猫のほとんどが去勢手術を受けています。
発情が来る前に手術をすることをお勧めいたします(だいたい6~8カ月頃)。
 
○手術の流れ
前日~食事を制限します(夜8時以降絶食)
当日~お水を制限します(朝7時以降絶水)
    術前の身体検査・血液検査を実施します
    お昼に手術を実施します
    手術時間は15分程度です
    術後の麻酔からの回復を確認し、夕方6時頃に退院

ご自宅にて~抗生物質の投与、数日は安静・様子観察
通常の去勢手術の場合、抜糸はありません。
 
停留睾丸(潜在精巣、陰睾ともいう)の場合
 (正常では陰のうに降りてくるはずの睾丸が、お腹の中などにとどまってしまうこと)
停留睾丸には繁殖能力はありませんが、男性ホルモンを分泌します。そのため、スプレー行動などをするようになります。
停留睾丸を摘出する場合には開腹手術が必要になることも多く、不妊手術と同じような手順が必要になります。
猫の停留睾丸では、精巣が腫瘍化する可能性は低いといわれています。
(犬の停留睾丸では高確率に腫瘍が発生します)

さいたま市では飼い主のいない猫の不妊手術・去勢手術に助成金を交付しています。
飼い主のいない猫の不妊・去勢手術をご希望の方は事前にご相談ください。
助成金は予算の都合上年度末には終了することがあります。

〒338-0835 さいたま市桜区道場2-1-1
048-859-7227